2014/01/23

コンタバリさん

残月の寒空の大銀杏に鳥たちが羽を休めている。このところ朝の気温はマイナス4~5℃。
そんな日にロンドン以来の友人小川夫妻が教え子とイタリア人夫妻を連れてやって来た。彼の名はジャンパオロ・コンタバリさん。お昼に八嶋でうなぎを食って家に戻り、夜になるまでパーティが続く。よく食いよく飲んだ。翌日体重計に乗ったら1キロ増、やばっ!ジャンは写真となると電話のポーズ。フラッシュを炊いて取り直したら電話を持ち替えていた。ボローニャ出身の建築家でロットリングで細密画を描く、妻のはるみさんは北イタリアの生活について情感たっぷりなフォトエッセイ集を出した。
新年初仕事はこれ、ストーブコーナー入り口に硝子入りの下がり壁。薪ストーブで暖められた空気を屋根裏に逃がさず天井際に貯めるためである。貯まった暖かい空気は小さなファンで床下に送られ床暖房の熱源となる。それなりの効果はあるようだ。フローリングが冷たくない。硝子1枚では味気ないので短冊状の透明ガラスと型ガラスのコンビネーションとした。
年賀状整理も終えたし、もういい加減正月気分を改めよう。

2014/01/14

おやなぎさん

おやなぎさんとはこの地区の小正月に行われる道祖神祭の事で、それは近くの竹林から竹を切り出すところから始まる。適度に乾燥し真っ直ぐな竹を物色し数本を切り出す。
竹を必要な長さに切り揃え、それぞれを割いていく
その竹を女性達は飾り立てる。ひらひらをのりで貼り付け、先端には「はいぼこさん」とよばれる小さな人形をぶら下げる
一方道祖神の周りに4本、中央に1本の小竹を建てる。それらを赤白黄緑青の切色紙で飾った荒縄で神域を作って場が出来上がる 
竹で大小の輪を作り、それを長年使い込んだ丸太の先端に取り付け、その輪に飾り立てられた竹を通し荒縄で固定していくのだが、モノが大きくて重いのでこれがなかなかの仕事、大の大人がむきにならないと出来ないのである。
竿の先端を南天で飾り、南西北と3本のロープで上棟。おやなぎさん完成。
地上では大きく見えた竹の輪が空中では小さく見える。
完成を祝い笛と太鼓のお囃子で獅子が舞う。昨年の小正月は雪が降り、おやなぎさんは取りやめになったので今回、初参加。この後、公民館の懇親会で昼から酒を飲む。大した働きはしてないが適度な労働の後の酒は美味しく、家に戻って昼寝をして目覚めたらもうすでに夕方。この日はおやなぎさんの1日。