2011/10/24

台が原の骨董市

今年も台が原宿のお祭(骨董市)に行ってきた。例によって造り酒屋七賢がそのセンター的役割を果たしている。文献によると酒蔵では毎年新酒を作る時に杉玉を新調するそうだが、どうも新しくなった気配がない。それがちょっと気がかり。それでも年を追って人出は多くなっている。
今年の収穫はこれ、使い古され、どの農家にもあったもの。木の道具に惹かれる。新しい材料では出し得ない味、渋い光沢。
幅はちょうど3尺ある。実はムシロを編む道具である。穴に交互に縦糸を通して使う。柄に角度をつけると縦糸間に隙間が出来る。そこに稲わらを通しこの道具の重量を利用して上から叩く。角度を変えると縦糸の前後が交代するので、そこに次の稲わらを差し込んで同じ動作を繰り返す。
古い農家が壊されるたび、骨董市にこうした道具が並ぶ。うちの屋根裏からはこの道具は出てこなかったが大量のムシロやござが出てきた。冬の農閑期の仕事だったのだろう。
天気が保ちそうだったので、台が原宿まではバイクで行った。長さがあるので運ぶのにちょっと一工夫。

2 件のコメント:

  1. 今年の骨董市には行けませんでしたが
    入手した庶民の必要から生まれた小民具はデザイン的にも美しい物で
    又貴君の手にかかり何に変身し再生されるか楽しみです

    返信削除
  2. maruさん書き込みありがとう。さてこの古材、何に変身させようか。この艶を活かしたいと思うのだが、、

    返信削除